もやもや病について その4 治療:血流を増やす バイパス術2

まずバイパス術のうち、直接吻合についてお話しします。

脳の血流が悪い場合、他の血管を脳の表面の血管につなぎ、バイパス(回り道)を作成することで血流を改善する方法です。
心臓や足の血管でも行われる方法ですが、脳の場合には皮膚の表面の血管を使います。

耳の前に指を当ててください。細い血管が脈打つのが分かると思います。
これが浅側頭動脈(せんそくとうどうみゃく)です。
これを脳の表面にある、中大脳動脈(ちゅうだいのうどうみゃく)という血管につなぎます。
ですから、脳の血管をつなぐ代表的な手術法は「浅側頭動脈ー中大脳動脈吻合術(ふんごうじゅつ)」という名前になります。

直接血管をつなぐわけですから、その手術はすごく細かい手技になります。
血管はどちらも直径1ミリぐらいですから、練習を積んでいないときれいにつながりません。
普段の修練や経験が最も影響する手術の一つと言えます。

コメント一覧

  1. レイレイ より:

    我が家の次女
    古い記事にコメントすみませんm(_ _)m

    次女1歳9カ月が、ほぼ、もやもや病確定の状態です。
    先月左脳梗塞を起こして発症しました。
    まだ脳血管造影を行っていないため、診断がついていません。

    週明けに都内の病院を受診します。

    直接バイパスだと、術直後から血流改善するので、直接がいいな…と考えていましたが、
    やはり1歳児では間接でしょうか?

    さらに、手術はして頂けるものでしょうか?

    先行き不安な毎日です。