土曜日に札幌で講演をさせて頂きました。
演題名は「VRDを安全に使うには?」。
新たに日本で使用可能となった動脈瘤塞栓術におけるVRD(vascular remodellling device)。これまでのコイル塞栓術では治療できなかったネックの広い動脈瘤が治療可能となり全世界で大きな注目を浴びています。
ただし、このVRDと呼ばれるステントを併用して血管内治療を行うには、これまでの動脈瘤塞栓術とは違った注意点があります。今回は、テクニカルな面と全身管理の面から、私たちが行っている工夫について紹介しました。
血小板凝集能を測定することが一つのカギですが、こういった知識は普段の脳神経外科診療とは方向性が違うため、別に知識の習得が必要です。
「血液をさらさらにする」という言葉は良く聞きますし、一見単純なことですが、実は非常に奥が深いのです。今後も興味を持って取り組んで行きたいと思っています。
今回、講演にお招きいただいた函館新都市病院の原口浩一先生はじめ、関係者の方々に心より御礼申し上げます。