総合ビタミン剤の内服は長寿と関係しない!

先日の医学ニュースで、「マルチビタミンで寿命を縮める可能性?」と題する記事が掲載されました。

健康維持のため、複合ビタミン剤を内服している人が少なくありません。米国では成人の3人に1人がマルチビタミン(総合ビタミン剤)を摂取しているそうです(そして、何を隠そう、私もその一人です)。

しかし、総合ビタミン剤が健康に有益かどうかについては、科学的に明らかになっていません。

本研究は米国で行われた3つの前向き研究からデータを収集し、総合ビタミン剤が健康に有益かどうかについて解析しました

JAMA Netw Open. 2024;7(6):e2418729. doi:10.1001/jamanetworkopen.2024.18729)。

研究の参加者はすべて、がんや慢性疾患の既往歴のない、一般的に健康な米国成人でした。

20年間にわたる約40万人の参加者のデータを分析したところ、総合ビタミン剤の使用は長寿と関連しないことが明らかになりました。

またこの研究では、総合ビタミン剤を内服している人の死亡率が4%増加したと報告していますが、その明確な理由はわかっていません。

ある専門家は「栄養素の最も健康的な形は食品に含まれるものであり、工場で作られた加工錠剤ではない。また、良いものでも摂り過ぎれば害になることを知っておくべきだ」とコメントしており、確かにその通りだと思います。

今後、総合ビタミン剤を継続するかどうか?

私は、、、やめようと思っています。あなたはどうしますか?

コメント一覧

  1. @a より:

    Unknown
    先生のご意見に対して、個人的な感想を述べさせていただきます。「加工」に関してですが、私も添加物の使用については非常に気になります。しかしながら場合によっては、それを避けることが難しい場面もあると理解しています。ただ、ビタミンやミネラルなどは、できるだけ食事から摂ることが理想だと思います。

    一方で、私は自然薬を選び続けることを考えております。長生きができなくても、元気で過ごしたいという願いがあるからです。病気になったり、体が動かなくなったとしても、できるだけ元気でありたいと考えています。これはあくまでも私個人の考えです。

  2. TCHI. より:

    残暑お伺い申し上げます。
    そうなんです 私もいつのまにかサプリやめていました。そうですね もし何か服用するなら 使い始めて少し経ってから 自費でミニ血液検診受けてみます。