みなさん、こんにちは!
前回の続きです(^^)
MRIで血管を見る方法についてです。
何のことはありません。MRIを取る時に「血管まで調べてください」といえばいいのです。
そうすれば上のような写真が撮れます。
これだけで脳の血管の太い部分は見えてしまいます。
上の症例は軽度の麻痺で運ばれてきた患者さんの写真ですが、右の脳の太い血管が詰まっていることが一目で分かります。
中大脳動脈という血管です。
こういった血管の情報は他の検査法では造影剤という薬を点滴したり直接血管に注入しないと得られません。
ですから脳の血管を調べる検査法の中で最も低侵襲な方法と言えます。
前回のMRI拡散強調画像とあわせて行えば、脳梗塞の原因を短時間で一気に検査することができます。
すごい時代になりましたね。
このMRI、どんどん進歩していて、画質が年々向上しています。
古いMRIと新しいMRIでは画質や検査法の種類がずいぶん違います。
ですから余裕のある場合には新しいMRIで検査を受けてくださいね。
古い機種で見つからなかった病変が、新しい機種で見つかることさえありますからね(><)