久しぶりに本論に戻ります。
頚動脈ステント留置術(CAS)における脳保護法において最後に紹介するこの方法は「最も確実な脳保護法である近位閉塞法」です。
この方法はまず、理論的に最も優れています。
つまり、病変部にワイヤーを通す前から頚動脈を遮断できるのです。
また治療中に発生した血管の破片や血栓を常に吸引しながら治療できますし、外頚動脈へ流れ込むこともありません。
欠点として太いシステムを用いること、そして脳血流を遮断することが挙げられます。
しかし閉塞はワンステップごとに開放したり、軽い麻酔を使えばそれほど問題になりません。
結局、脳に血栓や破片を飛ばさなければいいのです。
昨年VIVAというアメリカの学会に出席した時も、「近位閉塞法でCASの合併症が0.99%に減少した」という報告がなされていました。アメリカでは近位閉塞法専用のシステムがとうとう使えるようになったのです。
私たちのこれまでの経験でも、この方法が最も確実に脳梗塞を予防できていましたし、日本の他施設からも同様の報告があります。
現在は図に示す閉塞バルーンを流用して行っているこの方法ですが、正式に認可されるデバイスがそろった場合には、主流となりうる脳保護法です。
けい(?)動脈術
[頚動脈内膜はくり術]の解説イラストを見たあと
[頚動脈ステント留置術]の解説イラストを見たら・・一瞬やってみたいと(^_^;)興味範囲で興味範囲で思ってしまったっッ ..汗
これって危険な思い・・・・・冷汗
最後まで読んでくれて、ありがとう御座いあした。