空也


差し入れで頂いた東京銀座の「空也」。
甘さ控えめで、とても上品な最中です。
小ぶりなので、ついつい何個も食べてしまいます。
お店で行列してしか買えないものだとか。
本当にありがとうございました。

http://allabout.co.jp/gm/gc/387265/

コメント一覧

  1. はまゆう より:

    こだわりの匠の技

    お写真の「空也」の最中、本当に美味しそうですね。
    私も、以前、東京土産としていただいたことがありますが、
    吉村先生のブログのお蔭で、皮がパサパサと崩れず、つぶつぶの餡と馴染んでいる
    「空也」の触感と食感を、改めて、あまやかに想い起こさせていただいています。

    吉村先生が挙げてくださっている記事をはじめ、いくつかのインターネット情報を
    検索して思い出しました。
    文豪・夏目漱石が「空也餅」をこよなく愛し、『吾輩は猫である』(1905~07)にも
    ユーモラスなエピソードとして用いられていたことを――。

    「空也」と文豪のゆかりということでは、屋号の看板が、漱石から教えを受けた
    作家・野上弥生子によって書かれたとのこと。
    また店舗の入口の暖簾は、画家・梅原龍三郎による揮毫(縦書きを横書き仕立てに)
    なのだそうで、芸術的な味を誇る「空也」と芸術家の結びつきの必然性を
    思わずにはいられません。

    「空也」と吉村先生ゆかりの岐阜ということでは、作家・舟橋聖一による岐阜を
    舞台にした長編小説『白い魔魚』(1956年)にも、「空也最中」が手土産として
    登場することが、樋口修吉『東京老舗の履歴書』(2001年 中公文庫)に
    指摘されています。

    『白い魔魚』は、美濃和紙を扱う紙問屋の娘・綾瀬竜子の成長が、長良川畔、河原町
    界隈の風情とともに描かれた長編小説ですから、「空也」の登場は、<伝統><老舗>
    <匠の技>といったキー・ワードによって保障されているかのようですね。

    一日一日、手作業で可能なだけの個数を、銀座の店舗のみで販売し、<匠の技>による
    <老舗の味>を丁寧に守っていらっしゃった「空也」――
    客人の期待と信頼に丁寧に堅実に応えることをモットーにしてこられた「空也」の
    <匠の技>からは、
    情熱と使命感に燃える先生方による、血管内治療という<奇跡の手技>が連想されて
    なりません。

    ともあれ、吉村先生の「空也」のお写真をジィーッと見つめつつ(笑)、
    次の東京出張の機会には、ぜひ、「空也最中」を賞味堪能させていただきたいと
    切望しているところです。