コロナワクチンの副反応:アナフィラキシーについて


コロナワクチンの副反応であるアナフィラキシーについて質問がありましたので、お答えいたします。

まず、アナフィラキシーとは、なんのことでしょうか?
アナフィラキシーとは「アレルギー反応が短い時間で全身に激しくあらわれること」です。
症状としてもっとも多いのは、じんましん、赤み、かゆみなどの「皮膚の症状」です。
次にくしゃみ、せき、息苦しさなどの「呼吸器の症状」。
そして、目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなどの「粘膜の症状」が多いとされています。
他にも、腹痛や嘔吐や、血圧低下などをきたすことがあります。
こういった症状が全身に急速にあらわれるのが、アナフィラキシーの特徴です。
数分~数時間で症状が現れることが多いとされていますが、注射などの場合には早く症状が出るとされています。

次にNHKのホームページの情報を引用します。
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厚生労働省によりますと、4月22日までに報告された接種後の症状のうち、国際的な評価指標でアナフィラキシーに該当したのは合わせて94件で、およそ2万6800回に1件の割合でした。これらの報告について、厚生労働省の専門家部会は「現時点でワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」として引き続き接種を進めていくことを了承しました。
(2021年4月30日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html

さて、これまでのコロナ感染者数を見てみましょう。
総感染者数は5月5日時点で61万7622人です。
日本の総人口は1億2557万人と報告されていますので(2021年1月20日 総務省統計局から)
これまでの感染率は約0.5%と推定されます。
死亡者数は1万547人なので、全感染者の1.7%前後です。
もちろん、これらの数値は検査を受けた人だけを登録しているので、もっと感染者数は多いかもしれません。

最近、米国の友人と話す機会があったのですが、「アメリカではコロナに勝った、という雰囲気になっている。ワクチン接種率が地域で30-40%を超えたあたりから感染者数が激減して、自分の病院では入り口の体温測定もなくなった」と言っていました。
日本も早くワクチンが普及して安全な社会になってほしいと思います。

コメント一覧

  1. 新緑 より:

    Unknown
    早速、アナフィラキシーの質問関する見解をいただきありがとうございました。
    統計や確率も載せていただき非常に解りやすかったです。
    ワクチンの接種の件、前向きに受ける事を考えていきます。

  2. MRK より:

    Unknown
    ワクチンやコロナの情報を時折り載せて頂いてありがとうございます。

    私の両親は80代になりますが、まだ接種できていません。愛知県では(恐らく全国的に)24日から大型接種が開始するようです。どうやらモデルナ製のワクチンのようです。従来の接種会場や24日からの個人病院での接種はファイザー製のようなんです。
    個人的には両親にはファイザー製を接種させたいと思っています。

    ニュースで見たのですが、1回目と2回目に違うメーカーのワクチンを接種した方が、副反応リスクが高くなると言っていました。効き目についてはどうなるんだろうと言う疑問もあります。

    とうとう日本でもファイザー製以外のものも出てきてしまいましたね。

  3. 吉村 より:

    モデルナのワクチン
    MRKさん、モデルナのワクチンも同じくらい安全で有効だと報告されていますよ。
    https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20956/
    https://www.covid19-yamanaka.com/cont11/55.html

  4. 新緑 より:

    Unknown
    以前、コロナワクチンのアナフィラキシーの事で質問させていただ者です。
    丁度2週間前に2回目の接種終わりました。
    兵庫県の大規模接種でモデルワクチンでしたが、アナフィラキシー出ませんでした。接種後の待機時間中に出た方も見かけませんでした。
    まだまだコロナ禍で油断はできませんが、少し精神的に楽になりました。
    吉村先生に聞いてなかったら、まだ接種に戸惑っていたかも知れません。
    先生に背中を押していただいた感じです。
    報告とお礼まで。