Q: 脳動脈瘤のクリッピング手術って、実際どんなことをするんですか?
外来でよく聞かれる質問のひとつです。
クリッピング手術とは「脳動脈瘤の根元を金属のクリップではさんで、破裂を防ぐ手術」です。
少し怖く感じるかもしれませんが、この「クリッピング手術」は70年以上の歴史があり、今も多くの施設で行われている信頼性の高い治療法です。
Q:コイルとクリップはどう使い分けられるのですか?
これもよく聞かれることです。1)脳の表面からの深さ、2)脳動脈瘤のネック(入口)の広さ、などを考慮に入れて選択します。
それ以外にも3)動脈瘤から重要な血管の枝が出ている場合、などもクリッピングが有利です。
Q: 皮膚はどこを切るのですか?
髪の毛の中を切って傷が見えないようにすることが多いです。一方で、眉毛の中とかおでこの皺に合わせたりして小さな傷で行うこともできます。
Q:骨はどうなるのですか?
これもよく聞かれますね。私たちの頭蓋骨は実はとても薄くて5−10ミリぐらいの暑さです。脳を傷つけないような工夫がされたドリルを用いて骨を外し、治療後はチタンプレートというペラペラの金属の板を使って固定します。
Q:脳は実際どう手術するのですか?
脳を切って手術するのではなくて、脳と脳のすきまをわけて動脈や動脈瘤を露出してクリップをかけます。
Q:クリップかコイルか、どっちがいいのですか?
くも膜下出血を起こした場合、つまり破裂した動脈瘤に対して、これらの2つを比較した臨床研究があり、それではコイルの方が良いとされています。ただし未破裂脳動脈瘤にはこのような研究はありません。
では今回は実際の様子をご覧にいれます
動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧くださいね!