大塚製薬の高橋 絵美さんを紹介します。
高橋さんは大塚製薬でプレタールという脳梗塞予防薬を担当されています。
彼女のプレゼンや資料提供、研究会支援などは、うちの科では極めて評判が良く、いつも頼りにしています。
彼女はその明るいキャラクターでだれからも好かれる方ですが、さらにはとても頑張り屋で、アカデミックなことにとても強い人です。
いつも質問をするとすぐに詳しい資料を届けてもらえますし、しかもそれが彼女の目で編集されている。だからすごく分かりやすいのです。相当の時間をかけた資料をあっさりともってくる人です。
現在わたしたちは、「Strokeハンドブック」という冊子を作成中です。
これは脳卒中を専門とする先生たちが、ベッドサイドや救急外来で使える分類やクリニカルエビデンスをまとめたものです。
高橋さんとすべての分類について原典を参照し、何回もミーティングを繰り返して作成した力作です!思い返すと、大変な労力でした。
これができたのはひとえに高橋さんのおかげです。本当は共著者に入ってほしいぐらいなのです。
しかし彼女もこの10月から岡崎に転勤になるということで、とても残念です。
「Strokeハンドブック」においては自分の右腕を失うような感じですが、これからも必要とあらば岐阜まで来てもらえるとのことで、ちょっと安心しました。
長い間ご苦労様でした。そして、これからもよろしくお願いします。
『医学の奥義―五輪書』第一巻
「大塚製薬の高橋絵美さん」の明るく素敵な笑顔とともに届いたのは、
脳卒中のご専門家による『Stroke ハンドブック』というご本のニュース。
たいへんなお仕事が、完成間近なのですね。
ブログ愛読者の方々は皆さんご存知のように、
吉村先生の連日多岐にわたるお仕事の充実ぶり!
・・・数え上げることはとてもできません。
本当に、フ~ッと「感嘆のため息」が出てきます。
超ご多忙のスケジュールのなか、脳神経外科の先生方とともに、
このような素晴らしいご本をまとめられたご快挙、
心よりお慶び申し上げます。
先生方のご専門分野に、そのまま適用できるかどうかわかりませんが、
些少なりとも自分の見聞からイメージさせていただくと、
書物の仕上がりの成否には、「名編集者」のお力が大きな鍵を握っているようです。
先生が「右腕」と称される「高橋さん」のお仕事ぶりからも、
先生方おひとりおひとりの「労力」の結晶である
『Stroke ハンドブック』の素晴らしさが、
ふつふつと伝わってくるようです。
そして、今回のご快挙から想起させていただいたのが、
★「濱ちゃん」(2008年10月18日)の記事。
吉村先生が敬愛なさっている金沢大学の濱田潤一郎先生のお言葉です。
「武蔵は晩年、五輪の書という本を書いた。だから後世に名を残したんだ。
手術も同じだ。うまいだけでは、いずれ歴史の中では消えてしまう。
だから文章にして記録に残しなさい。」
吉村先生が「座右の銘」となさっていらっしゃる、濱田先生のこのお言葉。
今回のご本は、必ずしも「手術」における<匠の技>を記したものではありませんよね。
でも、真髄は通底しているのではないでしょうか。
研究/教育/診療/社会貢献・・・数々の活動に関わるひとつひとつのお仕事を、
日々こなしていらっしゃるなか、「文章にして記録に残す」ことがどんなに“至難な技”か・・・
ハードスケジュールにもかかわらず、『医学の奥義―五輪書』“第一巻“を
見事に完成なさった先生方の意志と情熱、叡智と労力に、
心よりの敬意を表します。
高橋さんの笑顔のVサインに体現された「Victory」のお仕事から、
きっと大勢の人々が恩恵を被ることになるにちがいありません。
いやいや
今回のハンドブックは手軽な臨床に役立つ冊子です。
でもはまゆうさんのおっしゃるように、いずれは本を執筆したいと思い、少しづつ準備中です。
前向きに頑張ります。