それでは次に、もやもや病の症状についてお話しします。
もやもや病は脳の血管がつまってくるために毛細血管が広がってなんとか脳を守っている状態です。脳の血のめぐりが悪くなっていて「ぎりぎり」の状況にあることが多いのです。
ですから少し負担がかかると脳の血液が足らなくなり症状を起こします。たとえば熱いものをふうふうとさますしたり、泣いたりするような過呼吸の状態が発作を誘発することが知られています。このような場合には、手足の脱力、言語障害、意識障害等が起きることが多く、数分で治まる場合と、症状が残る場合があります。これらは脳の血液が足りない症状であり、医学的には「脳虚血症状」と呼ばれます。
一方、もやもや病はもともとが毛細血管ですから、拡張して太く見えても壁自体は薄いため、圧力に耐えきれずに出血してしまうことがあります。出血は特に大人で多いことが知られています。年月が経つと破綻してしまうんですね。
出血の場合には場所やその程度により症状は様々ですが、頭痛や麻痺が主なものですが、重症例では命を落としてしまうこともあります。
また、少数ですがけいれん発作が主症状のてんかん型、手足の不規則な動きを主症状とする不随意運動型があります。
さらには頭痛型と言われるタイプもあり(約7%)、小児に多く生じます。起床時から午前中にかけて吐き気や嘔吐を伴う強い頭痛が起きるのが特徴です。
一方、現時点で無症状の方(無症候性モヤモヤ病)でも、年間2~3%の脳卒中を生じることが分かっており注意が必要です。
以上、もやもや病の症状をまとめてみました。
脳梗塞、出血、てんかん、不随意運動、頭痛、無症状まで、さまざまですね。
ですから症状だけでは診断が難しいことが多いのです。
そうなんです。
もやもや病ってあまり認識されてなくって。私の場合の症状をお話しますと、自分の記憶では
幼稚園時代 歩くとき片足の運び方がおかしいと歩行練習した。
小学時代 大泣きすると体の力が抜け立てなくなることしばしば。
中高生時代 脱水症状をおこすように倒れること数回。
ここまでは、何度も両親がいろいろな病院へ連れて行ってくれましたが、原因不明でした。
成人してからは、年に1~2回過呼吸のような症状をおこし脱力症状(病院に行くと過呼吸と診断され)
結婚して原因不明の発作の心配もありましたが、子供も二人産み、6年後新たな発作がおきました。先生が今回紹介されてます手足の不随意運動です。
近所の総合病院で診察を受けたところ精神的に疲れてるんじゃないの?とあきれ顔(一時的な発作だから、異変を認めてもらえない)。しょうがないからCTとったけど問題ないよ。と安定剤を処方されました。3日後納得できない私は、キャンセル待ちするからMRIとってと頼み、結果もやもや病と判明。
その医師いわく専門的な病で、メジャーな病でないため、詳しいことは説明できない。あなたの話だけではもやもや病の疑いがもてなかった。(MRIでわかったけど)大学病院の吉村先生を紹介するからすぐ診察を受けてきなさい。と
で、先生にめぐりあい手術を受けたのです。
私は大事に至る前に遇然もやもや病と判明しましたが、原因がわからず発作に悩んでる方は大勢いらっしゃると思います。先生のブログをみて気づいたり、診察をうけてみる方も増えるのではと思います。