Brain & Heart Attack Forum


先週末、大阪でBrain & Heart Attack Forumが開催され、講演をさせて頂きました。
講演名は「脳梗塞超急性期治療における血管内治療の役割」でした。国立循環器病センターの山口武典先生をはじめ、大変ご高名な先生が中心の会でしたので緊張致しましたが、本当に光栄なことでした。

さて、この会は心臓と脳の専門家が一堂に会するというとても興味深いものです。私は心臓関連のご発表に興味を持ちました。
特に経皮的大動脈弁置換術(TAVI)については、名前は聞いてはいましたが、実際の治療の様子を拝見して感嘆いたしました。
丁度私たちが頚動脈に挿入するような自己拡張型のステントに、心臓の弁が装着してあり、堅くて狭くなった弁をバルーンで広げた後に留置するのです。その後は血流で勝手に弁が動きます。原理は頚動脈ステントと同じですが、こんなことができるようになったことに驚きです。アニメを見てもらうとよく分かると思います(Video 2がアニメです)。
http://www.youtube.com/watch?v=ZkgEf1EvRGc

心臓外科領域でも最近では大動脈のステントグラフトやこのTAVIのように血管内治療がどんどん取り入れられています。
やはり時代の流れは確実に低侵襲な方向に向かっているようです。