心原性脳塞栓症の予防薬:その1 ワルファリン コントロール

心原性脳塞栓症の予防薬:その1 ワルファリン コントロール


ワルファリンのコントロールは簡単ではありません。
同じ人でも食事や体調に左右されてしまうからです。
上のグラフを見てください。
1年間(12ヶ月)ずっと安定していた患者さんのINRが突然上昇しているのが分かると思います。
ちなみに患者さんはきっちりと内服されていて、特に変わった食べ物も食べていないということです。
このようにワルファリンは規則正しく内服していても効きすぎたり、効かなかったりするため、ずっと血液検査を続けなければなりません。
でないと、危険でさえあります。
食事制限をきっちりと守り、毎回外来で採血することを苦痛に思わない方がワルファリンコントロールに向いていると言えます。

コメント一覧

  1. love 4 all より:

    慎重な判断が求められる薬
    愛知県では、ワーファリンの合併症による死亡事故が、ニュースになっていました。先生の初回のワーファリン記事UP後の事です。やはり、医師にもコントロールの難しい薬という印象を持ちました。
    この薬は納豆との併用が禁止だそうですが、納豆もOKな「プラザキサ」という新薬が、このブログ内で話題になった事が、ありましたね!

  2. I.T より:

    INR?
    INR上昇とは、難しい言葉で素人にはよく分からないのですが、どういう意味ですか?
    上昇すると薬が効き過ぎているということなんでしょうか?
    初歩的な質問で恐れ入ります。

  3. I.T より:

    INR
    患者は指示通りの食生活を送っても上昇するとは大変な薬ですね。
    本人も気づかぬくらいの体調の変化はあるのかもしれませんが。
    詳しい解説をありがとうございました。