心原性脳塞栓症の予防薬:その3 新規抗凝固薬 ダビガトラン3


心原性脳梗塞予防の新薬、ダビガトラン。
副作用を見てみましょう。特に重篤な出血の発現率が重要です。

上の図を見てください。これはダビガトラン150mg(1日2回)と110mg(1日2回)、そしてワルファリンでの重篤な出血(生命を脅かす出血)の比較です。
これを見ると、ダビガトランは150mg, 110mgともにワルファリンよりも重篤な出血合併症が少ないことが分かります。

つまりこの薬は
150mg(1日2回)の場合、ワルファリンよりも脳梗塞の予防効果が高く、重篤な出血合併症が少ない
11omg(1日2回)の場合、ワルファリンと同等の脳梗塞の予防効果を持ち、重篤な出血合併症がさらに少ない
という結果だったのです。