今日は熊本大学神経内科の先生方が見学に来てくれました。
頚動脈ステント留置術、段階的拡張術、巨大動脈瘤塞栓なと盛り沢山でした。
治療は全てうまく行きました。
皆様ご苦労様でした。
熊本大学の先生方、ありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します。
脳卒中に関する専門医の本音トーク 最新情報をやさしく解説します
今日は熊本大学神経内科の先生方が見学に来てくれました。
頚動脈ステント留置術、段階的拡張術、巨大動脈瘤塞栓なと盛り沢山でした。
治療は全てうまく行きました。
皆様ご苦労様でした。
熊本大学の先生方、ありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します。
「さらば、燃え尽き症候群!」
「見学」にいらっしゃった熊本大学神経内科の先生方とのお写真、
「頚動脈ステント留置術、段階的拡張術、巨大動脈瘤塞栓など盛り沢山」の
治療後にもかかわりませず、
皆様、にこやかな笑顔とともに充実感を発していらっしゃいますね。
「治療は全てうまく行きました」とのこと、何よりです。
本当によかったですね。
おひとりおひとりの患者さんとそのご家族の方々も、危機的状況からの脱出に、
まずは安堵なさっていらっしゃるにちがいありません。
一日も早くお元気になられますよう、心よりお祈りしています。
*
ところで、
★「日本脳神経外科コングレス」(2014年5月16日)の記事でご紹介のあった
学会のテーマ「脳神経外科の可視化」に関連して、たまたま目にした官庁通信社の
小冊子「文教速報」(平成26年5月30日(金曜日)第8010号)の記事全文を
「コメント」欄で引用させていただきました。
九州大学の飯原弘二先生と国立循環器病研究センターの西村邦宏先生が中心になって、
「血管内治療など高度な治療を24時間行える包括的脳卒中センター(CSC)としての
機能が高い施設では、脳卒中の死亡率が26%低下すること」を明らかになさったとの
記事です。
非専門家ゆえに思い違いがあるかも知れませんが、その後、同じ「文教速報」の
(平成26年5月21日(水曜日)第8006号)に、飯原先生と西村先生の研究チームの
ご成果であると拝察する別件の記事を目にしましたので、またまた僭越ながら、
その全文を引用させていただきます。
脳神経外科の先生方に関わる衝撃的な実態を、吉村先生のブログ愛読者の方々に、
ぜひお伝えしておきたいと考えた次第です。
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[今日の話題] 脳卒中専門医の4割が燃え尽き症候群
~ 長時間労働や睡眠・休日の不足が原因 ~
脳卒中専門医の4割が燃え尽き症候群にあたるという研究結果を、国立循環器病
研究センターと九州大学の研究チームが発表した。研究では、その要因が長時間
労働や睡眠・休日の不足にあると指摘。労働時間の短縮が、問題解消に役立つと
している。
燃え尽き症候群は、仕事での献身的な努力が報われないことなどを理由に、
物事への意欲をなくしたり、投げやりになったりするもの。医師では、不注意に
よる医療ミスやうつ病に伴う退職につながるなど、本人だけでなく患者・地域
医療にも影響が及ぶ。
研究チームは 2011年に、脳神経外科学会や日本神経学会、脳卒中学会に所属し、
日頃から脳卒中患者に接している 2564人の脳卒中専門医にアンケートを実施した。
その結果、どちらか 1つを感じている燃え尽き症候群の人の割合は、一般の
会社員や公務員の 2倍近くにあたる 41.1 %に上り、両方を感じている重篤なケース
も 20%以上存在した。
また、長時間労働や睡眠時間との因果関係を調べたところ、燃え尽き症候群の
人は労働時間が週 10 時間増えるごとに 12%、平均睡眠時間が 1日 1時間減るごとに
20%増加することもわかった。生活の質(QOL)の低下や時間外の呼び出し、
患者数の増加も関連が疑われるという。
実際、医師数など施設の環境が充実している「包括的脳卒中センター」に所属
している医師では、燃え尽き症候群の割合が 21%少なくなっていた。
これを受け、研究では「労働時間を短縮することで、脳卒中専門医の燃え尽き
症候群が減る可能性がある」と結論付けている。
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脳神経外科の先生方のお仕事が大変なのはわかっているつもりでいましたが、
このような「脳神経外科の可視化」による実態をうかがうと、<衝撃>としか表現
することができません。
全国で「年間 27万人が発症する脳卒中」ということは、何と、一日740名の方々が
発症なさっていらっしゃるということになりますよね。
休日だからと言って、発症する方々が少なくなるわけでは・・・もちろん
ありません。
脳卒中という病気の恐ろしさを痛感するとともに、おひとりおひとりの脳神経外科の
先生方が、どんなに過酷な労働条件下に置かれていらっしゃることか・・・
想像を絶する状況であるにちがいありません。
*
そのようななか、吉村先生の今回の記事「見学会」のお写真で拝見する、
先生方の笑顔の何と素敵なこと・・・
きっと、「包括的脳卒中センター」の<強み>が遺憾なく発揮され、
おひとりおひとりの先生方が励まし合い、支え合い、助け合っていらっしゃるから
こそなのでしょう。
脳卒中に苦しむ大勢の患者さんの救済の鍵となっているのは、先生方ご自身の
ご健康とご多幸です。
生命を愛する<盟友>であり<同志>である先生方の切磋琢磨とチームワークで、
全国津々浦々の先生方おひとりおひとりが、「長時間労働や睡眠・休日の不足」
という過酷な労働条件から少しでも解放され、お健やかでお幸せ多い一日一日を
お過ごしになられますよう、心よりお祈りしています。
忘れられない一文
患者の死亡率だけでなく、医師の燃え尽き症候群をも低下させる脳卒中センター。
興味深いですね。読んでいたら思い出す、先生が以前お書きになった…
「医者自身の生活の質、そんなことを重視している先生には私自身はかかりたくありません…」
読んだのはまだ先生にかかる前でした。とても印象深く忘れられない一文です。