くも膜下出血ークリッピング術 その5 ドレナージ
ドレナージって言う言葉知っていますか? これを知っていたらまず医療関係者です。 英語の「drain」というのは「(液体)を徐々に排出する、水はけを良くする」という意味です。 また「drainage」は「排水、排水ポンプ、 […]
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ドレナージって言う言葉知っていますか? これを知っていたらまず医療関係者です。 英語の「drain」というのは「(液体)を徐々に排出する、水はけを良くする」という意味です。 また「drainage」は「排水、排水ポンプ、 […]
その4での練習方法について書くのを忘れていました。 その練習法とは! 顕微鏡下で練習することです。 なあんだーという声が聞こえてきそうですが、人間での練習ではありません。 ラットなどを用いた練習です。 私の経験ではラット […]
シルビウス裂がきれいに開放され、脳動脈瘤がはくりされたら血管をよく観察します。 動脈瘤が見えると、そこに処置を加えたくなりますが、ぐっと我慢して、動脈瘤よりも心臓側(近位側)をはくりします。 これさえできれば、大事故はあ […]
いよいよ頭の中に入ってきましたよ。 クリッピング術をする時に最も重要なのは、脳と脳の隙間をきれいに分けることです。医学的には剥離(はくり)と言います。 昔は脳をむりやり引っ張って治療していましたが、現在は脳と脳の隙間を、 […]
開頭術、怖い言葉ですよね。 「あたまカチ割るんですかあ?勘弁してください。」と言った患者さんもおられました。 そうですね。切らずにすんだ方が安心ですね。 でも切らないと治療できない場合は仕方がないですよね。 今回は開頭に […]
次に皮膚の切開についてです。 これは生え際より上の、髪の毛の中で行うことが普通なので、手術後はあまりめだちません。 以前は眉毛のそばに小さな皮膚切開をおいてカギ孔手術をしたこともありますが、最近は成績を重視してスタンダー […]
それではクリッピング術の実際について紹介します。 まず準備です。 私はこの手術を行う場合に、必ず行うことがあります。 それは 1)頭部固定をカーボン製メイフィールドで行う。 2)血管撮影ができるように、機械を準備しておく […]
治療法の選択についてです。 開頭クリッピング術は、長い歴史があり再出血の予防効果が確実です。しかし、先に述べたように、全身状態への影響を考えなければなりません。一方、血管内治療では脳に直接触れることなく、治療ができま […]
今回は破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術をお話しします。 この治療法は「切らない治療」「体にやさしい治療」として最近注目を浴びています。 実際、局所麻酔でも治療できます。 しかし私は破裂脳動脈瘤の場合には最近は全身麻酔で治 […]
くも膜下出血の原因が破裂脳動脈瘤である場合には、放置すると50-70%が再破裂で命を失うと言われています。 このため何らかの止血処置が必須です。現在、開頭手術によるクリッピングと血管内手術によるコイル塞栓術の2つがありま […]