もやもや病について

これまで脳梗塞について順にお話してきました。
今回からもやもや病について説明したいと思います。

まずこの「もやもや病」という名前からどのような病気を連想されますか?
以前、市民公開講座で一般の方にお聞きしたところ、一番多かった答えは「気分がもやもやとする病気」でした。
でもそうではありません。「もやもや病」は脳の血管がつまってくるために、脳梗塞や脳出血を起こす病気なのです。

ではなぜ「もやもや」?
これはこの病気の患者さんの血管を調べるための検査(脳血管撮影)を行ったところ、あたかもたばこの煙のように「もやもや」して見えたことに由来しています。
ちなみにこの名前を付けたのは、当時の東北大学教授の鈴木二郎先生です。
日本で付けられた名前なのです。

では英語では何と呼ばれているのでしょうか?
英語でも、なんと!、「モヤモヤ」と言います。正式には「病」にあたる英語をつけて、「Moyamoya disease」といいます。

まず名前の由来についてお話ししました。
次回からその症状や検査法、そして治療法について説明していきたいと思います。

コメント一覧

  1. youichi,Y より:

    T.V見ました
    TV放送のご連絡わざわざありがとうございました。最初は声や話し方が、電話越しでは先生と判断できず、何かのいたずらかと思いびっくりですいませんでした。まさか直々にTELがあるとは思わなかったので・・・
    手術を行っている姿を拝見させてもらって、何と表現したらいいか分かりませんが、凄い。
    自分も片側の脳は神の手で手術をしていただけたんだと、思いました。
    先生に出会えて良かったと感謝感激です。
    これからも、宜しくご指導お願い致します。