再会


先日、久しぶりに親友に会いました。
不況で仕事がうまく行かなくなり、大変な思いをしたと伝え聞いていました。2年ぶりに会ってみるとずいぶん痩せていて、本当に大変だったんだなと感じました。もう一度、仕事をやり直しているものの、前のようにはうまく行っていないようでした。

彼は「あんなに忙しくて寝る時間もなかったのに、最近は時間があってね」と笑い、「この春から夜間の大学院に通ってMBA(経営学修士)を取ることにした」というのです。私は耳を疑いました。
経営コンサルタントとして10年以上、業界の最前線を走って来た彼が50歳目前でもう一度基礎から勉強し直すというのです。正直なところこの業界で名の売れた彼自身が教壇に立ってもおかしくないし、以前にそんなオファーがあったことを私は知っていました。
しかし彼はそんな状況の中で自ら資格取得という前向きな選択をしたのです。

友よ。
自分には応援しか出来ないけれど、心から祈っている。お前が再び最前線に立つことを。
まずは卒業したら祝杯を上げよう。
頑張れ!

コメント一覧

  1. KM より:

    Thank you !!!
    Thanks for your message and yell very much.
    It was encouraging to read this blog.
    I look forward to seeing you again.

    I appreciate your warm friendship,
    KM

  2. K より:

    すごいですね
    先生のご友人、すごいですねー。
    先生もポシティブな方だと思いますが、ご友人も本当に前向きな方ですね。
    自分も頑張らなくては!

  3. MRK より:

    Wishing you the best!
    写真は名古屋のモニュメント”飛翔”ですね。
    近い将来、この”飛翔”を眺めながら乾杯できる日が、きっと来ますよ!

  4. はまゆう より:

    吉村先生の「ご親友」への手紙

    KMさま、

    春の深まりが樹々の緑を届けてくれる季節、
    KMさんにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

    KMさんへの吉村先生の温かいエールに触発されて、見知らぬ者が<お便り>を記す
    失礼を、どうぞお許しください。

    経営コンサルタントとして、業界の第一線で活躍なさっていらっしゃったKMさんは、
    今春より夜間大学院で「基礎」からの学び直しをなさっていらっしゃるとのこと。
    国の経済状況に直結したお仕事の大変さ、素人ながらお察しいたします。

    文字通り<忙殺>の日々でいらっしゃったにちがいない最前線を離れ、<再出発>の
    ご決断をなさったことは、ご専門分野で根源的に生きる覚悟をなさったということ
    なのではないでしょうか。

    刹那的な名声のためではなく、その道を究めるために原点に立つという選択をなさった
    KMさんに、心よりの敬意を表します。
    そして、
    これからのお仕事に、KMさんならではのご経験とご研鑽が活かされますよう、
    心よりのエールをお送りいたします。

                      *

    吉村先生のブログに時折コメントをお寄せになっていらっしゃるKMさんは、
    ★「涙」(2013年1月9日)の記事にも、温かいお言葉をお送りでしたね。

     「記事を読みまして、貴君が中学生時代に描いていた医師像を思い出しました。
     何10年たっても志が変わらないところがすごいですな。
     痛みや辛さ、そして不安、患者はすがる思いで来るのだと思います。
     それに対して少しでも応えようとする医師ってステキではないでしょうか。
     涙の中には悔し涙もあるのでしょう。
     素晴らしい友人を持って誇らしく思いますよ。」

    吉村先生がKMさんに温かいエールをお送りのように、KMさんご自身のこのような
    お言葉が、どんなに吉村先生を激励なさっていらっしゃることでしょう。

    病気に苦しむ大勢の患者さんの診察、生命のかかった治療の数々をこなしていらっしゃる
    吉村先生の一日一日、一瞬一瞬において、親友であるKMさんの温かいお言葉が、
    心のBGMのように響いていらっしゃるにちがいありません。

    KMさん、
    岐阜に帰省なさいました折には、「風情」ある★「古風人」(2013年3月10日)に、
    どうぞお出かけくださいね。

    ご郷里の方々が、いつの日も、
    KMさんのご活躍を願い、ご多幸を祈っていらっしゃるにちがいありません。

                      *

    私にも、<再出発>後、一日一日をひたむきに生きていることを知らせてくれる
    高校時代の親友がいます。
    遠く離れて暮らす彼女ではありますが、困難な状況下、「七転び八起き」の日々を
    送っていることがうかがえる便りをくれます。

    「今日が最後の日のように生き、永遠に生きるかのように学ぶ」(マハトマ・ガンジー)
    彼女の生き方に、私自身、どんなに励まされていることでしょう。

    かつて、私の親友に送った詩の一節を、KMさんと吉村先生に、
    そして、ブログ愛読者の皆様に、心をこめてお贈りします。

         物は壊れたら復元できないけれど、
         人は転んでも起き上がり、失敗してもやり直し、
         挫折しても再起し、過ちを犯しても正し、
         何度でも再出発することができます。
         決して誰のことも見捨ててはいけません。

         人生に迷い、助けが必要な時、
         いつもあなたの手の少し先に、
         救いの手が差し伸べられていることを
         覚えていてください。

         年を重ねると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
         ひとつは自分自身を助けるため、
         そして、もうひとつは他者を助けるため。

          (サム・レヴェンソン詩集『時の試練を経た人生の知恵』の一節)