脳血管内手術ーアメリカ見聞録 その1


<ルーズベルト病院で Berenstein先生と>

去年の9月にニューヨークにあるルーズベルト病院を訪問しました。
夏休みを使って、一週間、勉強に行ったのです!
我ながらえらいよなー!(と自分でいわないと遊んできたと思われている…)

なぜ、アメリカまで行ったか?目的は二つありました。
一つは「うれしいことがありました!」で紹介した脊髄動静脈奇形の治療を見ることです。世界でもっとも多く治療をしている病院なのです。もう一つは、日本でまだ認可されていない脳血管内治療の機材の使い方を知ることです。
医学に関していえば、すべて日本の中の情報で事足りる、ということはありません。
それぞれの国でそれぞれの医療事情があり、日本より優れた部分がいっぱいあります。
とくにアメリカやヨーロッパには世界のトップクラスの医師がいます。
その人たちの考え方、医療のやり方を見ることは大変刺激になります。

日本は医療先進国です。
また日本の保険制度は平等で手厚く、大変すばらしいものだと思います。
しかし日本が遅れている部分もあります。その代表は新しい治療の認可です。
抗癌剤の認可が遅いことがマスコミを賑わせましたね!脳の領域も同じです。
例えば新しいコイルやステントの認可は日本では非常に時間がかかり、世界でも最後の方になってしまいます。
現在、新規医療器材の認可はヨーロッパやアメリカはおろか、中国や韓国などよりもずっと認可が遅いのです。
日本は新しい機材がなかなか使えない国なのです。知っていましたか?
しかし認可機構の人たちや学会の努力で、これが最近、少し変わりつつあります。
これから新しい機材が続々と認可され、世界のトップに追いつくことを願っています。

さて、アメリカでは今回の訪問で、自分が見たことのない機材や治療をたくさん見ることが出来ました。
帰ってから早速やってみる…というわけに行かないのが残念ですが、やはり実際に見ることは大切ですね!
ルーズベルト病院にはBerenstein先生という有名な先生と、私の尊敬する新見先生がおられてたくさんの情報を提供して頂けました。心から感謝しています!
今年もがんばって勉強に行くぞ!

コメント一覧

  1. hisa.ya より:

    がんばって~
    今は 何といっても世界の中心はアメリカですね。
    難しいことは、分からないけど こんな先生が安心
    して 勉強できる社会になってほしいですね。

  2. YR より:

    努力努力!
    若くて現役バリバリの人たちが 学習あるのみと 前向きに研究し続けていく姿勢には とても好感がもてます