くも膜下出血ー診断(2) MRI

CTで診断がつかないことが8%あるんでしたね。
その場合にはどうするのでしょうか。
答えは
1)MRIをとる
2)腰椎穿刺をする。

最近ではまず1)を行うことが多いです。寝ているだけで診断が出来ます。
2)は確実性が高い方法です。
しかし脳神経外科医、神経内科医であればなれていますが、一般内科医や研修医ではなかなか出来るものではありません。
しかもこの検査は腰に針をさして行うため痛みを伴います。また脊髄液を抜く操作で感染症(髄膜炎)などの可能性がゼロとは言えません。
以上のような理由から最近はまずMRIを取ることが多くなってきました。

MRIでは上の図のようにわずかな出血を捉えることが出来ます。
撮影方法はFLAIR(フレア)画像や、T2*(ティーツースター)画像です。
上の写真はFLAIR(フレア)画像です。出血が白く見えています。

またMRIの利点は血管の情報が得られることです。
次回示しますね。

コメント一覧

  1. H.Y. より:

    Unknown
    MRIというのは血管の情報がわかるということはCTよりより詳しい情報が撮影できるということですか?前回までのCTより画像がくっきりと鮮やかですね。それに腰椎穿刺なんて絶対嫌です。痛みがなく寝てるだけで良いなら絶対MRIが良いです。でもいきなりMRIではなくまずはCTからの撮影ということは何か理由があるのですか?それとフレア画像やティーツースター 画像って何ですか?

  2. 初めまして☆
    18歳の時に【くも膜下出血(脳動脈瘤破裂)】でクリッピング術をして27年たちます。
    通院はまだしていますが、後遺症も出ず息子もいます。
    不安なことが、あるのですが・・・
    27年前に入れたクリップって、さびたりしないのですか???
    ちなみにMRIには、クリップが熱を持つため
    入れないそうです。。。
    アホみたいな質問ですが・・本人は結構悩んでます。