テレビ放映のお知らせ

テレビ放映のお知らせ


6月16日(日曜日)午後6:00~6:55
日テレ「バンキシャ」で岐阜大学の脳卒中治療が放送されます!
もしお時間が合えば、ご覧になってください。

コメント一覧

  1. H.Y より:

    見ました
    テレビ 見ました。すごい すごい
    指先の感覚だけで あれだけ 的確な手術が成功
    するなんて 本当にすごいと 思いました。
    後輩の先生の ご指導も 頑張って下さい。
    こんな 先生が たくさん 増えて欲しいです。

  2. まきしむ より:

    私も見ました!
    4年前に解離性脳動脈瘤&ぼうすい状脳動脈瘤のことで色々教えていただいたMSこと、まきしむです。ご無沙汰しております。
    おかげさまで、今は年一回の画像チェックだけで、全く問題なく元気にしています!

    昨日バンキシャを見ていたら、
    まさかの吉村先生登場で、
    驚き、かじりついて見ました(笑)
    先生、かっこよかったです~
    患者さんへの優しさが、
    画面からもあふれでてました!

  3. はまゆう より:

    脳卒中手術の「真相報道」

    6月16日(日)放送の日テレ「真相報道 バンキシャ!」、1週間遅れとなりましたが、
    録画を拝見することができました。

    吉村先生、榎本由貴子先生、江頭裕介先生はじめ
    岐阜大学附属病院脳神経外科スタッフの皆さんが、生き生きと働いていらっしゃる
    現場に居合わせているような感動!

    お見逃しになった方々のために、些少なりともご参考になればと思い、以下、
    僭越ですが、印象記をお送りいたします。

                     *

    番組のメイン・テーマは、「脳卒中の最新治療」としての「切らない手術」について。
    年間約12万人の方々が脳卒中で亡くなるなか、「ほとんどの脳卒中は予防できる」
    という吉村先生の力強いお言葉が、番組のリード文となっています。

    ●症例1 三重県の会社員男性(52歳)

    煙草をやめられないことの他は、とくに不調を感じていらっしゃらなかったところ、
    脳ドックで約5ミリの脳動脈瘤があることが判明。
    80歳までに破裂する確率は20%以上。

    このような状況に置かれたら、ご本人のおっしゃるように、
    「時限爆弾を頭に抱えている感じ」を抱かないではいられませんよね。

    そこで、これまで2,000件以上の脳卒中予防手術の実績を有する吉村先生のご登場。
    頭を切って約1センチのクリップで瘤の根元をはさみ、瘤に血液が流れないように
    するというスタンダードな手術に対して、頭を切ることに不安を抱かれた患者さんが
    選択したのが「切らない手術」。

    MRIで撮影された血管の画像を見ながらのカテーテル手術において、
    0.2ミリのプラチナ製コイルを瘤に詰めてゆく場面では、緊迫感が漂い、
    「頼りは指先のわずかな感覚のみ」というナレーションに、改めて<技術>の重みを
    痛感させられます。

    予防手術の成功率は全国平均で95%、すなわち麻痺等の後遺症が出る確率が5%で、
    手術中に出血を起こして死に至るケースもあるとのこと。
    吉村先生の成功率は99%であっても、
    「後遺症が出る確率はゼロではない、手術にはリスクがある」とのナレーションに、
    患者さんの立場だけでなく、医療者の心情を想起しないではいられません。

    全身全霊で100%の成功率をめざしても、複合的な要因によって生じる数%を
    引き受けて生きてゆかなくてはならない過酷な職業・・・

    この患者さんの手術は、無事成功!
    「完璧ですか?」と問いかける患者さん、「完璧です」と答える吉村先生。
    感極まった患者さんの「ありがとうございます」のお言葉に、
    吉村先生の最高の笑顔!

                     *

    ● 症例2 突然意識を失い倒れた80代女性

    発症後2時間半以内であれば、血栓を除く点滴で、約2割の方々が回復するのに対して、
    この患者さんの場合は倒れてから6時間近く経過しており、点滴は効果がないばかりか、
    脳内出血を起こす危険性も。

    そこで、発症後8時間までに限られているカテーテル手術が施されることに。

    金属の網であるステントを慎重に血管内に送り、
    詰まっている部分でゆっくりと広げる場面の緊迫感・・・

    血管が再開通して血流が戻った時の映像は、
    一気に<希望>という名の世界が広がるような、本当に美しい画面でした。

                     *

    脳出血も脳梗塞も危険因子は高血圧。
    予防するために、糖尿病、コレステロール、喫煙といった生活習慣病の改善を促す、
    小笠原邦昭先生(岩手医科大学)のお言葉も、説得力多大!

    番組ではさらに、脳梗塞の前触れを確認する方法として、

       1. 手を横に伸ばして人さし指を突き出す
       2. 目を閉じる
       3. 胸の前で人さし指を合わせる

    このような動作で、「指と指が5センチ以上離れたら、病院で検査を受けるのが
    望ましい」という、林基弘先生(東京女子医科大学)のお言葉も紹介されました。

    脳梗塞の予兆を見極める身近な方法として、簡単かつ有効ですよね。

                     *

    番組の最後で語られた、著名な心臓外科医=天野篤氏のコメントも印象的!

    脳動脈瘤の予防手術(症例1)は、「大変すばらしい治療。
    動脈瘤の形がよくなかったので、小さくても手術をすることで効果が高いと思われる。
    ただ、一般的には、小さな動脈瘤を予防的に手術するよりは、生活習慣自体の改善が、費用対効果面においても優れている。」

    患者さんそれぞれに異なる条件下、より適切な治療を講じることもまた、
    医療者にとって大変なお仕事なのですね。

    また、
    もうひとりのコメンテーターである大崎麻子氏(元国連職員)も語っていたように、
    脳卒中については予防啓発のみならず、
    このように「切らない手術の技術を有する人材育成」の重要性が、
    改めて浮き彫りにされたのではないでしょうか。

    「真相報道 バンキシャ!」というタイトルとメッセージの符合に、
    感動頻りの番組でした。