KIRさんからDrip-shipの効果についてご質問を頂きました。
この連携システムをはじめる時に転送元となる病院の先生方から質問されるのが「効果があるのか?」とか「危険ではないのか?」ということです。
私自身はこれに答えるだけのデータを持っていませんでしたが、昨年この点に関する論文が発表されました。
アメリカの保険診療のデータを基に作成された論文で、直接搬入された22,243人とDrip-shipで診療が行われた4,474人が比較されています。その結果、Drip-shipの方が自宅復帰率が高く、院内死亡も少ない、入院期間も短かい、さらには医療費も安いという結果となっています。
日本とアメリカでは医療事情が違いますが、drip-ship連携システムの効用を示唆するデータだと思います。
Drip-ship連携システムを始めようとお考えの先生方、ご参考となれば幸いです。
御礼
早速情報を頂きありがとうございました。すでにこのようなデータがあるのですね。論文にも感心しましたが、忙しい中、こういった情報に精通されている先生の頑張りに感銘を受けました。さすがは日本の脳梗塞医療を引っ張っているだけのことはありますね。
これからも陰ながら応援させて頂きます。ご多忙と存じますがご自愛下さい。
興味深いデータ
今回のDrip-ship効果についてのデータですが、下記1と2の比較という解釈でよろしいでしょうか?
現段階の日本では、まだまだ3が多いのでしょうか?
1・本来転送先となる病院に直接搬入する場合
(血管内治療可能な病院が最寄りにある、又は少々時間を要しても最初から血管内治療可能な病院に搬入する)
2・最寄病院(tPA治療)から血管内治療可能な病院に転送する場合
3・最寄病院(tPA治療)で様子をみる場合(転送しない?)
Drip-ship
Drip-shipって何のことかわかりません。教えてください。
Drip-ship
MRKさん、このデータは単にどのような治療がされたかを調べたものです。ですから最寄りとか遠方とか、そのようなことは分かりません。あくまで直接搬入で治療された群とDrip-shipで治療された群を比較したものです。
Drip-shipの説明
良太さん、貴重なコメントありがとうございます。次回、Drip-shipについて説明します。少々お待ち下さい。
Unknown
次回説明するとありますが、いつ説明されたんでしょうか。